Hib(ヒブ)ワクチン
Hib(ヒブ=インフルエンザ菌b型)による感染症を予防するワクチンです。
このワクチンの接種によりHib(ヒブ)に対する抗体ができ、かかりにくくなります。
予防できる感染症
Hib感染症 |
ヘモフィルスインフルエンザ菌b型という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。症状がないまま菌を持って生活している子どもも多くいます。 主に気道の分泌物により感染し、肺炎、敗血症などの重篤な病気を引き起こすことがあります。 |
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接種対象と推奨スケジュール
初回接種は生後2ヵ月~7ヵ月の間に接種を開始し、27~56日の間隔をおいて3回、追加接種は初回接種の3回目終了後7ヵ月~13ヵ月後に1回接種します。
初回の接種月齢・年齢(生後2ヵ月~7ヵ月までに開始できなかった場合)や接種もれによって接種間隔・回数が異なります。
参考資料:日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(2023年4月改訂版)
Hib(ヒブ)とは?
小児の感染症では注意が必要な細菌、Hib(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型の略)は、冬場流行するインフルエンザウイルスとは異なります。
このワクチンは、2008年12月から国内で接種できるようになり、2013年4月から定期接種の対象となりました。ワクチンが導入されてからは、患者数が減少しています。
参照:
- 厚生労働省 Hib感染症 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/hib/index.html
- 国立感染症研究所 Hibワクチン定期接種化に至るまでの経緯と小児ワクチン接種の現状 https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2253-related-articles/related-articles-401/3713-dj401a.html
- 国立感染症研究所 10道県における小児侵襲性Haemophilus influenzaetype b感染症発生状況の推移:Hibワクチン導入効果の評価 https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2253-related-articles/related-articles-401/3709-dj4017.html