破傷風

土壌中の菌が傷口から体内に入ることによって感染します。顔や体のこわばり、口が開きにくいなどの症状があり、放置すれば全身けいれんや、呼吸困難により死に至る可能性が高くなります。

破傷風

主な症状・経過

  • 主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、さまざまな神経に作用します。
  • 痛みを伴う筋肉のけいれんやこわばりで、最初に口が開きにくいという症状(開口障害)が認められることが多いです。顔の筋肉がけいれんすることにより笑っているような表情に見えたり、ものが飲み込みにくくなったり、頭部から背中まで弓なりにそり返る症状があり認められたりします。意識は保たれます。
  • 日本では、現在は年間約100人が破傷風を発病し、このうち5~9人は破傷風が原因で死亡しています。破傷風にかかる人は、1968年より前に生まれワクチン接種をしていない人に多くなっています。
  • ワクチン接種率が高く、衛生的な分娩を行なっている日本では、新生児破傷風の発生はほとんど認められなくなりました。

特徴

原因となる病原体 破傷風菌
感染経路 破傷風菌の芽胞が傷口から入り感染
合併症 骨折、誤嚥性肺炎、肺塞栓、医療関連感染など

参照: