日本脳炎ワクチン
推奨
日本脳炎ワクチン

  • 定期接種
  • 不活化ワクチン
  • 皮下注射

日本脳炎を予防するワクチンです。
このワクチンの接種により日本脳炎に対する抗体ができ、かかりにくくなります。

予防できる感染症

日本脳炎 日本脳炎ウイルスによって発生する病気で、蚊を介して感染します。
突然の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、意識障害や麻痺等の神経系の障害を引き起こし、後遺症を残すことや死にいたることもあります。

接種対象と推奨スケジュール

第1期:
初回接種は3歳~4歳の期間に6~28日の間隔をおいて2回、追加接種は初回接種の2回目終了後概ね1年の間隔をおいて1回接種します。
第2期:
9歳~10歳の間に1回接種します。
接種スケジュール 参考資料:日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(2023年4月改訂版)

豆ちしき

以前使用されていた日本脳炎ワクチン(マウス脳由来)は、ADEM(急性散在性脳脊髄炎)との関係を否定できないとされ、2005年に積極的推奨が差し控えられました。ADEMは、ワクチン接種後にまれに発症し後遺症が残ることがある脳神経系の病気です。
早期の予防接種再開が課題となる中、2009年に新しいタイプのワクチン(乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン)が承認され、2010年より勧奨接種が再開されました。積極的推奨の差し控えにより、小児における抗体保有率が落ち込みましたが、現在では高い水準にまで回復しています。

勧奨差し控え期間中にワクチン接種を控えていた人(2007年4月1日までに生まれた20歳未満の人)は、接種対象期間を過ぎていても予防接種が受けられるよう救済措置がとられています。詳しくは、お住まいの自治体にお問い合わせください。

参照: