B型肝炎ワクチン
B型肝炎の予防、B型肝炎ウイルス母子感染の予防などのためのワクチンです。
このワクチンの接種によりB型肝炎ウイルスに対する抗体ができ、かかりにくくなります。
予防できる感染症
B型肝炎 |
B型肝炎ウイルスによって発生する肝臓の病気です。 一過性感染と持続感染(この状態をキャリアといいます)に分かれます。キャリアになると慢性肝炎になることがあり、肝硬変や肝がんなど命に関わる病気を引き起こす場合があります。 また、経過の違いから、急性肝炎と慢性肝炎の大きく2つに分けられ、急性肝炎は急激に悪化(劇症化)する場合もあり注意が必要です。 |
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接種対象と推奨スケジュール
母子感染予防(母親がB型肝炎のキャリアである場合)
母子感染予防は定期接種ではなく健康保険で受けます。生後できるだけ早期に行います。
定期接種(母親がB型肝炎のキャリアでない場合)
1回目の接種は生後2ヵ月、2回目は生後3ヵ月、3回目は生後7~8ヵ月に接種します。
参考資料:日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(2023年4月改訂版)
世界保健機関(WHO)は1991年、B型肝炎に関連した肝硬変・肝がんの発生を減らすため、B型肝炎ワクチンのユニバーサルワクチネーション(生まれたすぐの子供たちへのワクチン接種)を実施するよう全世界に勧告し、日本をはじめ180か国以上の国で導入されました。さらに日本では、2016年10月から定期接種の対象となっています。
参照:
- 厚生労働省 B型肝炎ワクチンに関するQ&A https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000137554.pdf
- 国立感染症研究所 B型肝炎ワクチンの定期接種について https://www.niid.go.jp/niid/ja/allarticles/surveillance/2347-iasr/related-articles/related-articles-438/6679-438r06.html
- 国立感染症研究所 日本の定期/臨時/任意予防接種スケジュール(全年齢:その1) https://www.niid.go.jp/niid/images/vaccine/schedule/2022/JP20220525_02.pdf