BCG
このワクチンの接種により結核に対する免疫ができ、かかりにくくなります。
予防できる感染症
結核 | 結核菌という細菌によって発生する病気です。 主に肺の内部で増え、咳、痰、発熱、呼吸困難等、風邪のような症状が出ます。腎臓、リンパ節、骨、脳など身体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります。 特に、小児では全身に及ぶ重篤な結核につながりやすいと言われています。 |
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接種対象と推奨スケジュール
生後1歳までに1回接種します。なお、標準的な接種は生後5ヵ月~8ヵ月の間に行います(ただし、地域における結核の発生状況等の事情により異なる場合があります)。
参考資料:日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(2023年4月改訂版)
BCGってなんですか?
BCGは結核を予防するワクチンの通称であり、このワクチンを開発したフランスのパスツール研究所の研究者の名前を冠した菌:Bacille Calmette-Guerin(カルメットとゲランの菌)の頭文字をとったものです。
この菌は、本来牛に感染する牛型結核菌を時間をかけて弱めたものであり、1921年に初めて新生児に接種されました。以後、1924年には日本にも菌がもたらされ、わが国においても長い歴史を誇ります。また、1965年には日本の菌(Tokyo 172 strain)からつくられたBCGワクチンがWHOの国際参照品に指定されています。