麻しん

麻しん(はしか)は、麻しんウイルスが感染しておこる感染症で、発熱や発疹などが主な症状です。

麻しん

主な症状・経過

主な症状・経過
  • 感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。
  • 2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と全身性の発疹が出現します。
  • 肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。

特徴

原因となる病原体 麻しんウイルス
感染経路 空気感染、飛沫感染、接触感染
かかりやすい年齢 麻しんワクチンの接種率の上昇で自然に感染する人は少なくなってきています。
合併症 肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
その他の合併症として、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。

豆ちしき

2007年に、国内にて「5年間の麻しん排除計画」が策定され、その結果、麻しん患者の総数は、2012年には大きく減少しました。

その後、2015年3月27日にWHO(世界保健機関)西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されました。MRワクチンの1期、2期の定期接種の積極的な勧奨を行い、現在もその状態を維持しています。

参照: