MR(麻しん風しん混合)
ワクチン
推奨
MR(麻しん風しん混合)ワクチン

  • 定期接種
  • 生ワクチン
  • 皮下注射

麻しん(はしか)、風しんを予防するワクチンです。
このワクチンの接種により麻しん、風しんに対する抗体ができ、かかりにくくなります。
近年は麻しん、風しんが成人で流行しています。成人がかかると重症になることが多く、とくに妊娠初期の妊婦が風しんにかかると赤ちゃんが先天性風しん症候群という病気を持って生まれる危険性があるため、成人にも接種が推奨されています。

予防できる感染症

麻しん(はしか) 麻しんウイルスによって発生する急性の全身感染症です。感染力がとても強く、空気感染、飛沫感染、接触感染で広がります。
主に、高い熱や全身の発疹、せき、鼻水、目の充血などの症状がでます。肺炎、中耳炎を合併しやすく、先進国であっても1,000人に1人が死亡すると言われています。
風しん 風しんウイルスによって発生する急性の発疹性感染症です。
ヒトからヒトへの飛沫感染により強い感染力を持ちます。
症状が現れない場合もあれば、重篤な合併症(脳炎など)を併発する場合もあります。

接種対象と推奨スケジュール

第1期:
1歳~2歳未満に1回接種します。
第2期:
5歳以上7歳未満で小学校就学前の1年間に1回接種します。
接種スケジュール 参考資料:日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(2023年4月改訂版)

豆ちしき

2007年に、国内にて「5年間の麻しん排除計画」が策定され、その結果、麻しん患者の総数は、2012年には大きく減少しました。
その後、2015年3月27日にWHO(世界保健機関)西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されました。MRワクチンの1期、2期の定期接種の積極的な勧奨を行い、現在もその状態を維持しています。

参照: