髄膜炎菌性髄膜炎
髄膜炎菌性髄膜炎とは
- 化膿性髄膜炎のうち、髄膜炎菌が原因となる場合に髄膜炎菌性髄膜炎といいます。髄膜炎を起こす病原性細菌はいくつか知られていますが、大規模な流行性の髄膜炎の原因は髄膜炎菌のみであることから、流行性髄膜炎ともよばれています。
- 髄膜炎菌は、咽頭に定着し、咳やくしゃみなどの飛沫により感染が広がります。
- 現在、国内では髄膜炎菌性髄膜炎の患者数は少数ですが、世界では毎年約30万人の患者が発生し、約3万人の死亡例があります。
主な症状・経過
- 気道を介してまず血中に入り、菌血症を起こし、高熱や皮膚、粘膜における出血斑、関節炎等の症状が現れます。引き続いて、髄膜炎に発展し、頭痛、吐き気、精神症状、発疹、項部硬直などの主症状が現れます。劇症型の場合には突然発症し、頭痛、高熱、けいれん、意識障害を起こし、DIC(汎発性血管内凝固症候群)を伴い、ショックに陥って死に至ることがあります(Waterhouse-Friderichsen症候群)。
- 菌血症で症状が回復し、髄膜炎を起こさない場合もありますが、髄膜炎を起こした場合、治療を行わないと致死率はほぼ100%に達します。抗菌薬が比較的有効に効力を発揮するので、早期に適切な治療を施せば治癒する疾病です。
特徴
原因となる病原体 | 髄膜炎菌 |
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感染経路 | 飛沫感染 |
この感染症を予防できるワクチン
髄膜炎菌ワクチン
※詳しくはかかりつけ医にご相談ください
<接種対象・スケジュール>
国立感染症研究所 予防接種スケジュール より作図
https://www.niid.go.jp/niid/images/vaccine/schedule/2021/JP20210802_03.pdf
参照:
国立感染症研究所 髄膜炎菌性髄膜炎とはhttps://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/405-neisseria-meningitidis.html