5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)
4種混合ワクチン(DPT-IPV)
3種混合ワクチン(DPT)
2種混合ワクチン(DT)
Hib(ヒブ)ワクチン
ポリオワクチン(IPV)
推奨
4種混合ワクチン(DPT-IPV)2種混合ワクチン(DT)

  • 定期接種
  • 不活化ワクチン
  • 皮下注射

3種混合ワクチン(DPT)
推奨
3種混合ワクチン(DPT)

  • 任意接種
  • 不活化ワクチン
  • 皮下注射

5種混合ワクチンは、ジフテリア、百日せき、破傷風及びポリオ(急性灰白髄炎)、
Hib(ヒブ)感染症(細菌性髄膜炎、喉頭蓋炎等)を予防するワクチンです。このワクチンの接種によりジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、Hib感染症に対する抗体ができ、かかりにくくなります。
※5種混合ワクチンを基本となりますが、4種混合ワクチン及びHibワクチンも使用することができます。

4種混合ワクチンは、ジフテリア、百日せき、破傷風及びポリオ(急性灰白髄炎)を予防するワクチンです。このワクチンの接種によりジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオに対する抗体ができ、かかりにくくなります。

3種混合ワクチンは、ジフテリア、百日せき、破傷風を予防するワクチンです。このワクチンの接種によりジフテリア、百日せき、破傷風に対する抗体ができ、かかりにくくなります。

2種混合ワクチンは、ジフテリア及び破傷風を予防するワクチンです。このワクチンの接種によりジフテリア、破傷風に対する抗体ができ、かかりにくくなります。

予防できる感染症

ジフテリア ジフテリア菌によって発生する病気です。かつては亡くなる患者もいましたが、近年は稀になりました。
主に気道の分泌物によって感染し、喉などで菌が毒素を出すことで、眼球や横隔膜などの麻痺、心不全などを来たし、重篤になる場合や亡くなる場合があります。
百日せき 百日咳菌によって発生する病気です。激しい咳をともない、1歳(特に生後6ヵ月)以下の乳児は命に関わるため注意が必要です。 主に気道の分泌物によって感染し、咳のために乳幼児では呼吸ができなくなるために全身が青紫色になってしまうこと(チアノーゼ)やけいれんを起こすことがあります。また、窒息や肺炎等の合併症が命に関わる場合があります。
破傷風 破傷風菌によって発生する病気です。
主に傷口に菌が入り込んで感染し、さまざまな神経に作用します。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもあります。
ポリオ
(急性灰白髄炎)
ポリオウイルスが口に入り、腸で増えることによって感染します。感染した人の便のなかのウィルスを介して感染が広がります。
成人も感染しますが、乳幼児が感染することが多い病気です。
感染しても、多くの場合、病気としての明らかな症状はあらわれないまま免疫ができますが、ウイルスが腸から脊髄の一部に入り込むと、手足に麻痺が起こり、一生残ってしまうことがあります。
Hib感染症 ヘモフィルスインフルエンザ菌b型という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。症状がないまま菌を持って生活している子どもも多くいます。
主に気道の分泌物により感染し、肺炎、敗血症などの重篤な病気を引き起こすことがあります。

接種対象と推奨スケジュール

定期接種

第1期:
初回接種は生後2ヵ月~12ヵ月の間に、20~56日の間隔をあけて3回、追加接種は3回目から6ヵ月以上の間隔をあけ1回接種します(3回目接種後6~18ヵ月の間)。
※1歳を超えたら早期接種を推奨しています。
第2期:
11~12歳の間に、2種混合ワクチンを1回接種します。
接種スケジュール 参考資料:日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(2024年10月改訂版)

任意接種

  • ・5歳以上7歳未満の就学前に3種混合ワクチンの追加接種が推奨されています。
  • ・11歳から12歳に接種する2種混合ワクチンの代わりに3種混合ワクチンを接種してもよいとされています。(任意接種)
接種スケジュール

豆ちしき

2024年4月より、4種混合(DPT-IPV)とHibワクチンを混合した5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)が定期接種に導入されました。

ママ・パパのためのワクチンQA

参照: