B型肝炎

乳幼児期に感染するとウイルスのキャリア(持続感染:ウイルスを体内に保有した状態)になる率が高く、将来、慢性肝炎になることがあり、そのうち一部の人では肝硬変や肝がんなど命に関わる病気を引き起こすこともあります。

B型肝炎

主な症状・経過

  • 乳幼児期に症状がないまま日常生活を送っていることも多いのですが、B型肝炎ウイルスのキャリア(持続感染)化しやすいとされます。
  • 急性B型肝炎はゆるやかに発病します。微熱程度の発熱、食欲不振、倦怠感などがみられ引き続き黄疸がでることがあります(小児例では感染者の10%以下)。まれですが、重症化して亡くなることもあります。
  • 急性肝炎の多くは治癒しますが、10~15%は慢性肝炎、肝硬変、肝癌へ進行します。
  • 感染者が1歳未満の場合90%、1~4歳の場合は20~50%、それ以上の年齢では1%以下でキャリア(持続感染)に移行します。そのうち10~15%が慢性肝炎に移行し、さらにそれらの10~15%が肝硬変、肝がんに進行するとされています。

特徴

原因となる病原体 B型肝炎ウイルス(HBV)
感染経路 母子感染、水平感染、性交渉など血液や体液を介しての感染

参照: