生ワクチンと不活化ワクチン
ワクチンは、感染の原因となるウイルスや細菌をもとに作られています。
成分の違いから、大きく「生ワクチン」「不活化ワクチン」「トキソイド」に分けられます。
特徴
製造方法 | 接種回数と抗体の量 | |
---|---|---|
生ワクチン | 病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたものを原材料として作られます。 | 毒性を弱められたウイルスや細菌が体内で増殖して免疫を高めていくので、接種の回数は少なくて済みます。十分な免疫ができるまでに約1ヵ月が必要です。 |
不活化ワクチン | 病原体となるウイルスや細菌の感染する能力を失わせた(不活化、殺菌)ものを原材料として作られます。 | 自然感染や生ワクチンに比べて生み出される免疫力が弱いため、1回の接種では十分ではなく、何回か追加接種が必要になります。接種回数はワクチンによって異なります。 |
トキソイド | 病原体となる細菌が作る毒素だけを取り出し、毒性をなくして作られます。 | 不活化ワクチンと同じく、数回接種して免疫をつけます。 |
別の種類のワクチンを接種する場合の接種間隔
あらかじめ混合されていない2種類以上のワクチンを別々に接種する場合には、通常生ワクチン(注射剤)接種後に他の生ワクチン(注射剤)を接種する場合は、27日以上の間隔をあけて次のワクチンを接種します。不活化ワクチンや生ワクチン(経口剤)を接種する場合は、接種間隔の制限はありません。
- ●生ワクチン(注射剤)を接種した場合
- ●生ワクチン(経口剤)、不活化ワクチンを接種した場合