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2024年10月 第6号 最新号

インフルエンザの流行シーズンが変化している!?

日本のインフルエンザの傾向
例年12~4月が季節性インフルエンザの流行シーズンであるため、厚生労働省は12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいとしています1)。ところが2023年は、例年より早く患者報告数が増加し始めるという異例の事態となりました(図)2)。
インフルエンザワクチンの接種タイミング
インフルエンザワクチンは、接種からその効果が現れるまで通常約2週間程度かかり、約5か月間その効果が持続すると言われています3)。流行前にインフルエンザワクチンを接種することで、発症する可能性を下げるのに加え、発症したとしても重症化予防が期待できます。例年10月ごろからインフルエンザワクチンの接種が開始されていますが、流行状況は毎年異なるので、インフルエンザワクチンの具体的な接種タイミングについては、かかりつけの医療機関にご相談ください。

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宮入先生に聞いてみよう 教えてドクターQ&A

予防接種は子どもだけのものだと思っていたのですが、大人も予防接種は重要ですか?
大人も予防接種は重要です。大人が注意すべきおもなVPD*3には、インフルエンザ、肺炎球菌感染症、帯状疱疹、麻しん、風しんなどがあります。
*3 ここでは日本プライマリ・ケア連合学会がワクチン接種の「推奨期間」を設けている病気を取り上げております4)。
VPDとは
英語のVaccine(ワクチン)、Preventable(防げる)、Diseases(病気)の頭文字からできた言葉で、「ワクチンで防げる病気」のことを言います。子どもだけでなく大人がかかる病気にもワクチン接種で予防できるものがある、という知識を普及させるために学会などでも使われている言葉です。

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お役立ちミニ情報

適度な運動で感染症予防。ただし激しい運動には注意!
気温が下がると感染症が流行し始めるのに加え、外出する機会が減って運動不足になりがちです。これまでの研究によると、定期的に適度な運動を行うことは免疫力向上につながる一方、激しい運動は逆に免疫力低下につながる可能性が考えられています5)。厚生労働省は、成人の運動量のひとつの目安として歩行と同等以上の強度の身体活動を1日60分以上(1日約8,000歩以上に相当)、そのなかに息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上取り入れることを推奨しています6)。
個人差を踏まえて調整しながら、日常生活に適度な運動を取り入れていきましょう。

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