ワクチンInformation 最新号
計画を立てて最適なタイミングで受けましょう
スケジュールを立てるときのポイント
お子さんの予防接種は種類も多く、接種可能な時期にきちんと予防接種を受けるためには早めにスケジュールを立てることが大切です。そこで今号では、予防接種スケジュールを立てる際のポイントを紹介します1)。かかりつけ医と相談のうえ、同時接種を取り入れれば、円滑に予防接種が受けられます。
POINT01 予防接種を受けるかかりつけの小児科を決める
POINT02 下記の表であらかじめ予防接種の種類と時期を把握する
POINT03 定期接種に加え推奨されている任意接種についても確認する
POINT04 同時接種を取り入れつつ具体的な接種予定日を検討する
POINT05 わからないことはかかりつけ医と相談してスケジュールを決める
任意接種
予防接種法での規定がなく、原則費用は個人負担だが、定期接種とともに重要1) 病気にかかるリスクを考慮して接種を検討する必要あり
同時接種(同時に複数のワクチンを接種すること)
副反応のリスクや効果は、別々に接種する場合と変わらない1) 必要な免疫を早くつけられ、時間的負担も減る
推奨される予防接種の種類
ポイントに沿って下記の表をもとに、ぜひ予防接種スケジュールを立ててみてください。さらに詳しい情報は、日本小児科学会が公表している「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」2)を確認してみると良いでしょう。

宮入先生に聞いてみよう 教えてドクターQ&A
来年度から小学生になる子どもが接種を受けていないワクチンがありました。どうすればよいですか?
入学までに必要な予防接種は、かかりつけ医に相談し早めに受けるようにしましょう。
入学してから病気にかかると学校を休むことになり、授業や学校行事に参加できなくなる可能性もありますので、入学前に十分対策をしておきましょう。ワクチンの種類によって、いつまでにどれくらいの間隔をあけて接種する必要があるのかが違ってきます。かかりつけ医によく相談して接種しておきましょう。
標準的な接種時期を逃してしまった方のために、日本小児科学会では「キャッチアップスケジュール」を公表しています3)。詳しくはこちらも参考にしてみてください。
日本小児科学会推奨の予防接種キャッチアップスケジュール(公益社団法人日本小児科学会)https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=18

お役立ちミニ情報
お子さんの注射の痛みをやわらげるコツは気をそらすこと!
注射を受けるお子さんにはどのようなコミュニケーションをとってあげていますか?
日本医師会では、予防接種の最中におもちゃや動画で気をそらしてリラックスさせるという工夫が紹介されています4)。
実は海外の研究でも、年齢に合ったおもちゃや幼児向けアニメ番組を使って気をそらすことは、予防接種の苦痛を軽減させることにつながると報告されているくらいです5)。予防接種を受けるお子さんとのコミュニケーションのコツとして覚えておくと役立つかもしれません。


啓発用としてご自由にお使いください。

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