ワクチンInformation
赤ちゃんのワクチン、デビューは生後2か月
生後2か月からのスタートで、さまざまな感染症を予防しよう!
赤ちゃんは、お腹の中にいるときにお母さんからもらった免疫によって、多くの細菌やウイルスへの感染から守られています。しかし、生後5~6か月ごろを過ぎて免疫の効果が下がり始めると感染症にかかりやすくなります。
赤ちゃんの予防接種は、お母さんからもらった免疫の効果が低くなって感染症にかかりやすくなる月齢や重症化しやすい月齢などに合わせて決められているので、生後2か月になったらすぐに予防接種を始めることが大事です。
0歳での定期接種が可能なワクチンのうち、BCGと日本脳炎以外は生後2か月からの接種が推奨されています(表)1,2)。2023年4月から、4種混合(DPT-IPV)ワクチンも生後2か月からの接種開始に変更になりました1)。従来の推奨スケジュールから1か月早く接種できることで、百日せきによる赤ちゃんの重症化予防が期待されます。表を参考に効率よく予防接種を受けることができるよう、接種できる月齢になったらできるだけ早く予防接種を受けましょう。
宮入先生に聞いてみよう 教えてドクターQ&A
40代後半男性です。風しんの予防接種を受けたか覚えていないのですが、放っておいて大丈夫でしょうか?
放っておいてはいけません。抗体検査を受けましょう。44歳〜61歳*の男性は、2025年3月31日までの間に限り(2023年6月時点)原則無料で受けることができます。
妊娠20週ごろまでの女性が風しんに感染すると、生まれてくる赤ちゃんに先天性風しん症候群(CRS)と呼ばれる難聴や白内障などの障害が生じる可能性があります。44歳~61歳*の男性は、過去に定期予防接種の対象とならなかったため、風しんにかかりやすく、家族や周囲の人に感染を広げてしまうおそれがあります。妊婦さんへの風しんの感染リスクをなくすためにも、もし、風しんの予防接種の記憶がない場合は、風しんに対する免疫の有無を確認するための抗体検査を受けることが大事です。
44歳~61歳*の男性以外にも、妊娠を希望する女性とそのパートナーや同居家族などを対象に、抗体検査の助成を行っている自治体もあるので、それぞれの制度について、まずはお住まいの市区町村に問い合わせてみましょう。風しんは抗体、いわゆる免疫を持っていれば感染を防ぐことができます。抗体検査の結果、免疫が十分になかった方は必ず予防接種を受けるようにしましょう。
お役立ちミニ情報
もうすぐ夏!蚊はウイルスなどを運ぶ「運び屋」かも
日本に生息する蚊のうち10種ほどが日本脳炎などの原因となるウイルスを運ぶと言われています3)。外で遊ぶことが増えてくると蚊に刺される機会も増えるため、免疫が低く感染症にかかりやすい子どもには対策が必要です。感染症の予防には以下の方法があります。
蚊に刺されない工夫
虫よけ剤を上手に活用しましょう。汗をかくと肌に残りにくくなるため、こまめな塗りなおしが必要です。
長袖・長ズボンを着用するなど、できるだけ肌の露出を減らすことが大切です。通気性がよく涼しい素材を選ぶようにしましょう。
屋外に放置されたお子さんのおもちゃなどに水がたまらないようにして、蚊の発生を防ぎましょう。
ワクチンでの感染症予防
ワクチンで予防できる感染症は予防接種を行うことが大事です。
啓発用としてご自由にお使いください。
PDFファイルの閲覧にはAdobe Reader(無料)が必要です。最新版をお持ちでない方は、バナーをクリックするかこちらよりダウンロード、インストールを行ってください。